柿の木日記

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中高生対象、夏の演劇ワークショップ・レポート

2010.09.19

パーシモン・パレット・プログラム演劇コース
夏の演劇ワークショップが今年も行われました。

毎年、中高生向けに平田オリザ氏主宰・劇団青年団の協力により
めぐろパーシモンホール主催で実施している、夏の演劇ワークショップ。
今年も全プログラムが無事終了しました。
プログラムは前半・後半と分かれ、段階的に学べる内容により、
初心者の中高生でも無理なく本格的な演劇づくりに触れられるという企画です。


■前半「演劇入門ワークショップ」

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平田オリザ氏のお話を真剣に聞くみなさん


講師・平田オリザ氏による6月に行った「演劇入門ワークショップ」。
今回参加した中高生は31人でした。
これは、その名のとおり、中高生の演劇未経験者のために
平田氏により考え抜かれたプログラムの楽しいワークショップ。
身体を動かして日常の動きについて改めて考えてみたり、
簡単な創作を加えてその場で発表したり。
さらには、学校の演劇部での悩み相談?まで(これがいつも大人気です)。
各エクササイズや創作の合間に、
平田オリザ氏の専門的な演出の仕組みなどもたっぷりと聞けます。
毎年のことながら、丸1日かけてのワークショップですが、
参加した皆さんにとってとても充実した時間だったようです!
おつかれさまでした。


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グループごとに創作をして、発表もしました



■後半「夏休み演劇ワークショップ+発表会」

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始まりは輪になって、自己紹介と言葉のゲームから


そして後半は、7月27日から31日開催の発表会まで
4日間で集中的に作品に取り組む夏休みのワークショップ。
これは、今年までに「入門ワークショップ」を受けた人なら参加できる「上級編」。
普段、部活などで演劇をやっている人、そうでない人。
いろいろな参加者が学校という場を離れてともに楽しむ演劇ワークショップです。

今回の講師は、青年団演出部の劇作家・工藤千夏氏。
参加した中高生は21名とこちらも盛況でした!

取り組んだ作品は「真夜中の太陽 めぐろパーシモンバージョン」。
もともと、プロの俳優さんにより上演されていた工藤千夏氏の作品の中高生版リメイクです。


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短い期間で合唱曲を精一杯練習するみなさん。


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女学校の話。戦時中、ミシンをしながらという設定のシーン。


第二次世界大戦の頃の女学生を中心とした話で、今回の中高生にはぴったりな役柄。
一部、男子の台詞ではとても難しい文章があり、大変だったことと思います。
でも、4日間で工藤さんが指示することをすばやく理解し、
その場ですぐにこなしてしまう中高生の吸収の早さ!
中高生のことを観察して個性を引き出す工藤氏の指導や演出はとても鋭く、
出来上がった作品は大きな感動を呼び、かつ楽しい空気感もある素敵な作品でした。

そして、その中に挿入歌として使われた曲「真夜中の太陽」。
シンガー・ソングライター谷山浩子さん作詞・作曲による美しい曲です。
演劇作品の中でこの曲を中高生が合唱することが、
感動をさらに大きなものにしています。
参加者のみなさんの合唱、本当に素晴らしかったです。


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テンポよく、楽しいシーンです。


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本番の歌、美しく響きました。


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今年だけのこのメンバー、この瞬間。楽しそうでした。


ホールの職員として、私は毎年演劇ワークショップを担当してきました。
今回で中高生向けの演劇ワークショップの企画は5年目。
私は演劇はまったくの素人で、分からないことばかりの中、
「中高生の身体能力に合った楽しいプログラム」という趣旨のもと、
青年団のスタッフの方々のご協力により実施できています。
毎年必ず参加してくださる方も多くなり、この演劇ワークショップも、
ここ数年でやっと定着してきたのかなと感じます。
今回、以前から参加してくれて、このワークショップを「卒業」する高校3年生が二人います。
彼らの存在や、毎年のこの企画自体の盛り上がりを見ていて、
将来、確実に何かにつながっていくのではないかという
大きな可能性を感じているところです。

めぐろパーシモンホール事業課・高見澤



◎次回は、今回のワークショップで卒業となったかたからいただいた
メッセージを掲載したいと思います。

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