柿の木日記

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演劇ワークショップ卒業者からのメッセージ!

2010.10.14

毎年夏に実施している「パーシモン・パレット・プログラム演劇コース」。
このワークショップの「卒業者」からメッセージをいただきました!

たとえ、将来演劇の道に進まなくても、コミュニケーション能力や会話、
身体の使い方など社会でも必ず役に立つと言われている「演劇ワークショップ」。
毎年めぐろパーシモンホールで夏に実施している中高生対象の演劇ワークショップ
「パーシモン・パレット・プログラム演劇コース」。
毎回参加してくださり、今回で演劇ワークショップを卒業する宮本周平さん(高3)から、
ワークショップ卒業にあたってメッセージをいただきましたのでここでご紹介します。
宮本さん、いままで毎年お疲れさまでした。いつもどうもありがとうございました!


 
miyamoto.JPG

「キャンバスの上の舞台」 宮本周平

僕は何色だったんだろう?
あのワークショップを終えて思った。

僕は一昨年の「ヨウザンセイ ※下記」をいれて、3回パーシモンホールのワークショップに参加した。
イメージしてのとはちょっと、いや、だいぶ違ってたけれど。初めはちょっとお固めの現代口語演劇を想像していて、それがヨウザンセイの...、正直意味不明な体験で衝撃を受けまくっていた。だって、変な動きをさせられて、これ踊り?これ演技?これ台詞?という様な動きを加えていって作る劇で。何と言うか、原始的?な演劇だった。

続いて、パーシモン・パレット・プログラム2009の柴さんのワークショップ。あゆみ、と言う劇だった。これもまた変な、いや変わった劇だった。でも、この劇はまさに平田オリザ流の「これどう言うことなんだろう?」と考えさせられる刺激に溢れた劇的な演劇だった。

そして、この間の千夏さんのワークショップ、真夜中の太陽。千夏さんの演劇は今までの方たちのとは違って、イメージしてたような演劇だった。僕にとっては今までのワークショップの集大成的な感覚でやっていたから、結構しっくり来ていた。

振り返れば、僕は3年間の高校生活で色々と考え方や姿勢が変わる中、それぞれのワークショップを全く気持ちで望んでいた。1年生の頃は夢と希望に満ち溢れて演劇の世界に足を踏み入れ、このワークショップに出会って本当に強い刺激を受けた。2年生なるとこの世界にも慣れてきて演劇に対して色々な考え方や志向が出てきて、心から演劇を楽しんでいた。

でも、3年生になって考え方が変わってきたり、現実に冷めたり、進路や将来のことを深く考えるようになって、挫折と壁に直面して次第に演劇に対する情熱が萎えてきてしまった。だからこそ、今回で最後のワークショップに参加した。でも、正直思いっきり楽しめなかったのが自分でも残念だった。だけど、やっぱり来てよかった。

今年もワークショップに来ている、はつらつとして自分の色を輝かせているみんなを見ていたら、忘れかけていた気持ちを思い出せた。考え方が変わっても、姿勢が変わっても、やっぱり演劇が好き。

役者になる。俳優になるっていう夢はやっぱり捨てきれない夢だって気づかされた。だから、これからもどこかで演劇を続けよう。格好つけた話、僕の心に、そう、道が開けたのだ。

お爺さんみたいな感想になってしまうけれど、若い力、若い色はこのワークショップの様なキャンバスの上にたくさんの色を塗り重ねていって美しい作品を作り出し、まだ未熟だけれども、ここから始まり、そして、何かを与えられる最高の舞台なのだな、と思った。

最後になりましたが、一言二言。
やっぱり演劇が好き!
演劇、そしてめぐろパーシモンホールに乾杯!


※ヨウザンセイ=「陽・残・誠ワークショップ」。
2009年2月、パレットプログラムとは別に実施した、演劇ワークショップ。
柏木陽(演出家)・山下残(振付家)・野村誠(作曲家)の3人の講師で3日間行われました。
演劇から音楽、ダンスまでを体験できるという、欲張りな内容でした。

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