柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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2014年12月18日(木)

【アウトリーチプログラム】目黒区立月光原小学校

目黒区立月光原小学校 5,6年生 59人
日時:  2014年12月18日(木) 14:00~15:00
出演: 郷古廉(ヴァイオリン)、加藤洋之(ピアノ)

主催: (公財)目黒区芸術文化振興財団
共催: NPO法人 子どもに音楽を

【プログラム】

J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番 ト短調 より 第1楽章(アダージョ)
バルトーク: ヴァイオリンソナタ 第2番
チャイコフスキー: なつかしい土地の想い出 より 「メロディ」
R.シュトラウス: ヴァイオリンソナタ 変ホ長調 Op.18より 第3楽章

***

月光原小学校の音楽室に、アウトリーチプログラムに初登場のヴァイオリニスト・郷古廉さん、郷古さんとの共演も多いピアニストの加藤洋之さんのお二人にお越しいただきました。

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バッハの無伴奏からコンサートが始まります。

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続いては、楽器のお話など。

郷古さんのヴァイオリンは300年ほど前につくられた楽器だそうです。世界中にある数多のヴァイオリンの中でも、長い時間大切に弾き継がれてきた、貴重なものです。

ヴァイオリンの構造についてのお話も。
ヴァイオリンの中には「魂柱」と書いて「こんちゅう」と読む、表板の振動を裏板に伝えるとても大切な役割を持つ木の棒が入っていることを教えてもらいました。

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次の曲は、バルトークのヴァイオリン・ソナタ全2楽章。

一般的には、いわゆる「子ども向け」とは思われていないような作品ですが、子どもたちは集中して耳を傾けていました。

今回の曲目もそうですが、当ホールのアウトリーチ・プログラムでは「子ども向け」用に、音楽の教科書に載っている作品や短い耳馴染みのよい曲ばかりを並べることはしません。
演奏家のみなさんは、もちろん
子どもたちが楽しめそうな曲も考えながらプログラムを組み、曲についての説明や作曲された背景などの話も交えつつ、真剣勝負の演奏をしてくださいます。
その演奏を聴いた子どもたちからもらう感想をみていると、「難しい」曲も素直に受け止め、それぞれの聴き方で聴いているのがわかります。

今回のバルトーク、子どもたちはそれぞれどんな受け止め方をしたのでしょうか?

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今度はガラリと雰囲気が変わって優雅な曲調のチャイコフスキーのメロディ、そして人気の高いR.シュトラウスのソナタから最終楽章という、オトナも羨むプログラム。
最後は、月光原小学校の80周年を記念してこの学校の音楽の先生が作曲した「ぼくらの日々」をお二人の演奏と一緒に合唱しました。 

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担当: 小比類巻