柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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2011年7月27日(水)

これがオペラだVII 第3回「トスカ」終了

今年の「これがオペラだ」も、プッチーニの「トスカ」でしめくくりです。

「とにかく音楽が美しい」

と、オペラを愛する人たちは口をそろえてこの作品をたたえます。
出演者の門間さんもそのひとり。
MCに登場してこの作品の魅力や聞きどころなどを熱く語ります。

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教会では、反体制運動をしている画家・カヴァラドッシがマグダラのマリアを描いています。
恋人の歌手・トスカは、激しい気性で嫉妬深く、絵のモデルが金髪碧眼の美人であることが許せません。

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トスカへの想いを歌い、「二人の愛の家へ行こう」となだめるカヴァラドッシ。

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脱獄犯を追ってきた警視総監・スカルピアが教会にやってきます。スカルピアはトスカの嫉妬心をあおり、怪しいと目をつけていたカヴァラドッシの隠れ家に向かう彼女の後をつけさせます。

「行け!トスカ」と歌うスカルピア。

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トスカを我が物にしようとするスカルピアは、カヴァラドッシを捕えて拷問にかけ、トスカを追い詰めます。

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神様、私は歌に生き愛に生きてきたのになぜこのような報いを・・・と歌います。
「歌に生き、愛に生き」

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ギリギリギリ・・・憎悪の募る歌姫。
手にしたのは、食卓にあったナイフ。

交換条件に、恋人と逃げられるよう通行許可証を書かせているあいだに様子をうかがい・・・

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「これがトスカの接吻よ!」と、スカルピアの胸にナイフをつきたてます。

一方、牢獄で処刑の時を待つカヴァラドッシは、トスカとの愛の思い出、自分の死を憂います。
「星は光りぬ」

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息絶えたスカルピアから通行証を奪い取ったトスカが駆け付け、空砲の銃で行われる偽の処刑だから、倒れるマネをするように、と伝えます。

しかし・・・

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空砲だといったスカルピアの言葉は嘘だったのでした。
絶望したトスカは、「スカルピアよ、神の御前で裁きを受けろ!」と叫び、城壁から身を投げたのでした。

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主要な人物が3人とも死んでしまう、ドラマティックなお話です。
(しょうもない物語だなあと思っても、気にしない気にしない)

出演者の熱演・熱唱、ピアノの迫力ある演奏に大きな拍手とbravoがあがっていました。

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