柿の木日記・
アウトリーチプログラム
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2026年2月18日(水)
【アウトリーチプログラム】目黒区立大岡山小学校

目黒区立大岡山小学校 6年生 130名
日時:2026年2月13日(金) 13:35~14:35
出演:北川千紗(ヴァイオリン)、大塚百合菜(ヴァイオリン)、山本周(ヴィオラ)、加藤文枝(チェロ)
【プログラム】
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク より 第1楽章
ハイドン:弦楽四重奏曲 第77番「皇帝」より 第2楽章
葉加瀬太郎:情熱大陸
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 第8番より 第2楽章
ラヴェル:弦楽四重奏曲より 第1楽章
チャイコフスキー:弦楽四重奏 第1番 第2楽章
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第12番「アメリカ」より 第4楽章
アンコール 大岡山小学校校歌
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主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯学習振興会
協力:一般社団法人 Music Dialogue
後援:目黒区教育委員会
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今回は目黒区立大岡山小学校6年生の皆さんに弦楽四重奏をお届けしました!
控室には「ようこそ大岡山小学校へ」というかわいらしいデコレーションが!温かいお出迎えありがとうございます。

大岡山小学校6年生の拍手で迎えられた4名の演奏者。まず演奏したのは「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」です。
演奏が始まると周りを見渡す子どもたちの姿が印象的でした。

演奏が終わると、チェロの加藤さんから「音楽を楽しむために必要な3つの要素ってなんだと思う?」と問いかけが。
みなさん手を挙げて「メロディ」「リズム」「ハーモニー」とそれぞれ答えてくれました。すばらしい!
では!ここで実験です。音楽からメロディがなくなるとどうなるのでしょう。
実際に先ほどの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」をメロディ抜きで演奏してもらいました。
子どもたちからはなんだか物足りないという声が。
メロディの大切さがわかったところで、すこし特徴的な曲を演奏してもらいました。メロディが4人の演奏者でまわるハイドンの「皇帝」より第2楽章です。
先ほどの実験のあとだったので、メロディがどのように回っていくのか、みなさん真剣に耳を傾けていました。

また次の実験です。今度は音楽からリズムがなくなったらどうなるのでしょう。
実際にアイネ・クライネ・ナハトムジークをリズム抜きで演奏してもらいます。
「言葉で言い表すのは難しいけれど、音楽の性格が変わったよう」というコメントが。
そこで今度は、リズムが大活躍する曲、葉加瀬太郎の「情熱大陸」を演奏!
身体を揺らしながら音楽を楽しんでいる様子が印象的でした。

ここまで「メロディ」、「リズム」の大切さを感じてきましたが、最後は「ハーモニー」です。
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を違うハーモニー(短調)で演奏してもらうと、もとの曲より少し暗くなったような、悲しい雰囲気になりました。
人それぞれ感じ方が違うのがハーモニーの面白いところだとチェロの加藤さんがお話されていました。
この面白さをもっと感じてもらうために音楽の雰囲気当てクイズ!
ラヴェルの曲を聴いて「朝」だと感じるか「夜」だと感じるか、
ショスタコーヴィチの曲から「黒」と「赤」どちらをイメージしたか、
チャイコフスキーの曲から「春」「夏」「秋」「冬」のどの季節を連想したのか手を挙げてもらいます。

もちろん、感じ方は人それぞれなので正解はありません。さらに、具体的にどのように感じたかを話してもらいました。
ショスタコーヴィチの曲は「激しい赤だった」「ぱっと燃え上がるイメージ」…
ラヴェルの曲は「貴族の朝ごはん」「ゆったりと月をみている」「星のきらめき」…
チャイコフスキーの曲は「ふわっとまるい」「音程が南国みたい」「お花畑」…
と子供たちの鋭い感性で自由に想像を膨らませていました。
自分と違う意見を聞いて音楽の楽しさと奥深さを感じてもらえると良いなと思いました。


最後にカルテットの編成と役割についてです。
第1ヴァイオリンはお肉。チェロはお肉を乗せるお皿。第2ヴァイオリン、ヴィオラは味付けの役割をしていると教えてもらいました。
第2ヴァイオリンの大塚さん、ヴィオラの山本さんは演奏をする際に、「メロディに寄り添うように、主役がどうしたら際立つのか考えながら演奏している」とお話してくれました。まさに「味付け」の役割ですね!

そして、そのカルテットの魅力を感じられるドヴォルザークのアメリカを演奏してもらうと、みんな体を揺らしながら真剣に聴き入っていました。

プログラムの締めくくりに弦楽四重奏で大岡山小学校の校歌を演奏。
「みんなが絶対に聞いたことがある曲だよ」という言葉に、会場はざわざわしていましたが、聴こえてきた曲がなにかわかると口ずさむ子どもたちもいました。
楽器の音色はもちろん、子どもたちのきらきらしたまなざしからも元気をもらえた時間でした。
短い時間でしたが、この演奏をいつかどこかで思い出してもらえたら嬉しいです。
インターン 德永