柿の木日記・
アウトリーチプログラム
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アウトリーチプログラムなどについての
情報を発信しています。
2025年12月23日(火)
【アウトリーチプログラム】目黒区立第十中学校

目黒区立第十中学校 2年生 144名
日時:2025年12月23日(火)①10:50~11:40/②11:50~12:40(各50分)
出演:白石光隆(ピアノ)、瀧村依里(ヴァイオリン)
【プログラム】
エルガー:愛の挨拶
クライスラー:中国の太鼓
D.エリントン:歌を忘れよう
ラヴェル:ツィガーヌ
【アンコール】
キャンドルライト・キャロル
そりすべり
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主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
後援:目黒区教育委員会
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第十中学校でのアウトリーチでは、同校の出身であるピアニスト白石光隆さんを中心に毎回様々なアーティストとのデュオをお楽しみいただいています。
今回はヴァイオリニストの瀧村依里さんにご出演いただきました。

1曲目は「愛の挨拶」。
ヴァイオリンの優しい音色に寄り添うようなピアノ伴奏で、アウトリーチプログラムがスタートします。
続いてヴァイオリンの楽器の仕組みについて、瀧村さんから詳しく教えていただきました!


ヴァイオリンは弓と呼ばれるもので、4本張られている弦をこすって音を出します。
弦楽器の中では最も小さく、音色は人間の声に近いと言われているそうです。
「弓に使われているのは何でしょう?」瀧村さんの問いかけに、「馬のしっぽ!」とすぐに返答が!
馬のしっぽはやわらかく弾力があり、弓毛に向いているそうです。
ただ、馬のしっぽでそのまま弦をこすっても音は出ません。松脂(まつやに)と呼ばれるものを弓に塗り、無数の凹凸を作ることで音を振動させることが出来るそうです。
今回は瀧村さんが実際に使用されている松脂を見せていただきました!

「こんちゅう」と聞いて何を思い浮かべますか? 虫…?
ヴァイオリンの中には、「魂柱」と呼ばれる、駒から伝わる弦の振動を表板から裏板へ伝え、楽器全体を響かせる「命」のような部品があるそうです。
「どんな楽器にも命が宿っていると思って、大切に扱って欲しいと思います」という瀧村さんのお言葉がとても印象的でした。
2曲目は「中国の太鼓」です。
ピアノが奏でる太鼓のようなリズムに、軽快なヴァイオリンのリズムと音色が音楽室に響きます。
「愛の挨拶」とは一味違った、力強い音色も聞かせていただきました。
ヴァイオリンの後はピアノのご紹介です。
白石さんがエプロン姿に着替え始めると、何が始まるのか生徒の皆さんは興味心身の様子。
なんと今回はピアノの構造を特別に見せていただきます!
慣れた手つきでピアノを解体し始める様子に立ち上がって見守る生徒の皆さん。鍵盤部分の構造を実際に見せてもらい、音の鳴る仕組みを解説いただきました。




続いて白石さんのピアノソロ「歌を忘れよう」を聴いていただきました。
白石さんの奏でる優しい音色にジャズの要素が加わり、音楽室が優しい空気に包まれました。
最後は「ツィガーヌ」です。
この曲は、ヴァイオリンの上手な女性のために書かれた曲とのことで、弦を弾く奏法や、2つの音を同時に鳴らす奏法など難しい演奏法が多く登場します。
前半の演奏とは違った、迫力のある超絶技巧が繰り広げられました。

アウトリーチプログラム実施日がクリスマスシーズンだったため、白石さんと瀧村さんからアンコールのプレゼントが!
まずは白石さんが「キャンドルライト・キャロル」を演奏してくださいました。
ろうそくの火のように温かく柔らかなハーモニーが音楽室に響き渡りました。
そして最後はこの時期になると良く耳にする曲「そりすべり」!
生徒の皆さんも1度は聞いたことのあるメロディーに、自然と身体が揺れていました。
素敵なプレゼントをいただき、楽しかったアウトリーチプログラムは終了です。
普段なかなか見ることのできない楽器の構造や、音楽の時代背景も学べた今回のアウトリーチプログラム。
生徒の皆さんが、少しでも楽器や音楽に興味を持ってくれたら嬉しいです。
事業課 香村