柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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2012年2月1日(水)

【楽器のひみつVIII】第1回「リコーダーの冒険」

2012年1月28日(土)15:00開演

【出演】
金子健治、 安井 敬  [リコーダー] 
甲斐 万喜子 [ピアノ] 、 山下 由紀子 [パーカッション] 

【プログラム】

《イギリス民謡》 グリーンスリーヴス、 スカボロー・フェア

《ヨーロッパ・中世吟遊詩人の音楽》 カレンダ・マーヤ、 サルタレッロ

T.スザート: パサメディオとナーハタンツ
C.ギボンズ: 2声のファンタジー
M.ブラヴェ: 組曲 ト短調
G.P.テレマン: カノン・ソナタ ト短調

小鳥愛好家の楽しみ -ムク鳥./ウソ鳥/森ヒバリ
J.ハイドン: 笛時計のための小品

V.モンティ: チャールダーシュ
J.デュアート: 4つのアメリカン・ダンスより
H.ヴィルトベルガー: 古典的な小組曲-イントラーダ/サラバンド/メヌエット/ジーグ
A.チャリンジャー: バンボ・マンボ

《アイルランド民謡》 サリーガーデン、 ジーグ

金子健治: ヌビアの光
久石譲: 風のとおり道(「となりのトトロ」より)、 あの日の川へ(「千と千尋の神隠し」より)
A.ピアソラ: ブエノスアイレスの傘、 リベルタンゴ

【アンコール】
イギリス民謡: There is a ship 

***

おなじみ、「楽器のひみつシリーズ」8年目の第1回は「リコーダー」がテーマ。

今回のコンサートでは、色々な種類のリコーダーやレパートリーを紹介していただきました。
 
舞台上でいちばん目をひく大きなリコーダー2本。
400~500年前にはすでにあったというコントラバス・リコーダーとグレートバス・リコーダーです。多くは合奏の低音を演奏していましたが、本日はこの日本の珍しい二重奏と太鼓でルネサンス時代の舞曲。
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続いてバス・リコーダー。当時演奏されていた弦楽器ヴィオラ・ダ・ガンバと同じ音域なのだそうです。

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バロックの時代に流行した趣味に、「小鳥に音楽を教える」というものがあったそうです。
アルトリコーダーの半分のソプラニーノ、ソプラノ・リコーダーの半分のクライネ・ソプラニーノがよく使われたそうです。
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指でつままれている「鳥笛」という名のついたこんな小さな笛も!

鳥は、自分よりも上手に鳴いてるなと思うとだまって聴いて覚えようとするのだそうです。
自分より下手だなと思うと、対抗して鳴きはじめるとか。
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 後半はさらに色々なパーカッションも登場し、現代の作品を演奏します。

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楽器も曲もバラエティに富んだ楽しいプログラムでした。
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 担当: 小比類巻