柿の木日記・
アウトリーチプログラム

職員がホールでの日々のできごとや、
アウトリーチプログラムなどについての
情報を発信しています。

2012年6月15日(金)

”伝統文化「歌舞伎」に親しむ”潜入レポート~2日目~

2日目(6月15日)のタイトルは、「舞‐舞台姿のあざやかさ」です

ここで、少し主催の北野生涯教育振興会についてご紹介いたします。
「いつでも どこでも だれでも学べる」環境をつくるために
様々な支援活動をされている公益財団法人です。

当財団にも、目黒区の小中学校を対象に行っているアウトリーチプログラム
実施にご協力をいただいております。

さて、潜入レポート2日目です。
まず、ゲストの歌舞伎役者の三代目・松本錦吾さんに
歌舞伎と共に歩んでこられた役者人生をお話いただきました。

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向かって右はじが中村さんだそうです。かわいいですね。

内弟子時代から、数々の名優との舞台共演&エピソードが
随所にちりばめられたお話に、聴衆のみなさんは興味津津のご様子でした。

しかし、歌舞伎初心者の私にとっての見どころは、
なんといっても、舞台化粧を実際に見る・体験するコーナーです!

有志の方達が、舞台上で松本さんにお化粧を施していただきます。
これらの化粧道具を使って隈取(くまどり)を、手早く仕上げます。

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隈取は、役柄を強調する為の歌舞気独特の化粧方法で、
赤や青の筋は筋肉の盛り上がりを示し、舞台シーンによって、
メイクチェンジするのだそう。

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メイク終了後は、講師の金森和子先生も加わって、
こうして3人がかりで布を顔に押し当てて押隅(おしぐま)を取ります。

押隈は、1回に1枚しか取れず、歌舞伎役者は贔屓の方にお配りするのだとか。
よく、手ぬぐいなどの図柄になっているものを見かけますね。

休憩をはさみ、2幕目は松本錦吾さんの実演コーナーでした。
両足を交互にはずませ飛ぶように踏む、六方(ろっぽう)や、
舞台場面で盛り上がった時に見せる決めのポーズ、見栄(みえ)の実演をしていただきました。


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金森先生のリクエストに、松本さんは様々な種類の型を披露され、
その姿に聴衆のみなさんは魅了されていました。
思わず立ち上がって食い入るように見つめる方も。



現役の役者さんのよく通る声と、長年にわたり磨き上げられた舞台での立ち姿は、
一瞬にして人を引き付る美しさを持っていました。
真近で見る芸の力は、力強いものですね!  次回は潜入最終日となります。
                                        
                                      事業課 谷澤

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