柿の木日記・
アウトリーチプログラム

職員がホールでの日々のできごとや、
アウトリーチプログラムなどについての
情報を発信しています。

2022年10月6日(木)

めぐろパーシモンホール開館20周年記念イベント~音楽のタネ、めぶくとき~「いろどりワンコインコンサート【邦楽】」

広報ボランティアレポート
めぐろパーシモンホールでは、ホールの活動をより多くの方々に知ってもらうための広報にご協力いただく「広報ボランティア」制度を導入しています。
今回、9/3~4に開催された「めぐろパーシモンホール開館20周年記念イベント~音楽のタネ、めぶくとき~」についてのレポートを広報ボランティアの方々に書いていただきました!

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日付:2022年9月3日(土)
会場:めぐろパーシモンホール 小ホール
出演:小山豊(津軽三味線)、小湊昭尚(尺八)、大多和正樹(和太鼓)
主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
助成:芸術文化振興基金助成事業
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
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いろどりワンコインコンサート邦楽を鑑賞しました。年齢高めの方が多いかなと客席を見回したところ、小学生の姿が目立ったのはちょっと意外でした。

さて、開演。津軽三味線の小山豊さん、尺八の小湊昭尚さん、和太鼓の大多和正樹さんが登場します。小山さんオリジナルのオープニングの曲のあと、それぞれの楽器の説明とソロでの演奏がありました。
最初は小山さん。津軽三味線小山流の初代が小山さんのおじいさまで、青森からなんと目黒に引っ越してこられたこと、三味線のルーツは沖縄(琉球)の三線で江戸時代に始まることなど。そして演奏は津軽じょんがら節。有名な民謡ですよね。名前だけなら私も知っている。でもどんな曲かは知りません。でも演奏が始まると血が騒ぐというかドキドキする。不思議です。

次は小湊さん。尺八は唐から渡ってきた雅楽の楽器だったんだそうです。知りませんでした。なぜか雅楽からはずされ、江戸時代は虚無僧によって受け継がれ現代に至ると。時代劇でおなじみですね。尺八とは、標準的な長さの一尺八寸(約54㎝)の中二文字を取って名付けられたこと。なるほど。演奏は…深い森の中にいるような、またお能の舞台を彷彿とさせるような、あるいは水墨画のような。尺八をちゃんと聴いたことがなかったので、とてもいい経験でした。
そして大多和さんはドラム、じゃなくて和太鼓。四種類の太鼓をひとりで叩くんですね。これは相当な運動量になりそうです。だから、他のふたりは羽織袴姿なのにとても薄着で動きやすそうなお衣装なんですね。太鼓は演奏というよりパフォーマンス、といいたい。身体の動きも美しいです。客席も手拍子で盛り上がりました

それから民謡メドレーは炭坑節などの盆踊りの定番曲を次々と。「踊ってくれたらテンション上がります」とおっしゃる。踊れるものなら踊りたかった、盆踊りも踊れないなんて情け無い、とその時思ってしまった私はかなりやられてしまっていたんでしょうね…
お後は現代の曲(ピアソラ リベルタンゴ)、小山さんのオリジナル曲(遠き海)と続き、和楽器の新たな広がりを感じました。

最後は「こきりこ節」。教科書にも載っている懐かしい曲。心の中で歌っていました。
さらに、まさかのアンコールは「めぐろ・みんなのうた」目黒区民ならみんな知っている午後5時になると流れるあの曲でした。心の中でハミングして、ほっこりしました。楽しくて中身の濃い45分間でした。
なかなか邦楽に触れる機会がないので、とてもいい企画だったと思います。

広報ボランティア:フジりんご