柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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2015年7月24日(金)

【アウトリーチプログラム】目黒区立大岡山小学校

目黒区立大岡山小学校 5年生 92人
日時:  2015年7月16日(木) 13:40~14:40
出演: 郷古廉(ヴァイオリン)、津田裕也(ピアノ)
【プログラム】
バッハ:ヴァイオリンとハープシコードのためのソナタ 第5番 ヘ短調より 第1楽章、第2楽章
《 楽器の話 》
ウェーベルン: ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 Op.7
シューベルト: ヴァイオリンソナタ イ長調 D.574 より 第3楽章、第4楽章
《 質問コーナー 》
プロコフィエフ: ヴァイオリンソナタ 第1番 ヘ短調 Op.80より 第2楽章
《みんなで一緒に》 believe
主催: (公財)目黒区芸術文化振興財団
共催: NPO法人 子どもに音楽を
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前のめりになって演奏に聴き入る子どもたち。
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その演奏をしているのは、ヴァイオリンの郷古廉さんとピアノの津田裕也さんです。お二人にはこれまでもこのプログラムに出演いただいていますが、この顔合わせは今回初となります。
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郷古さんには今回も気合の入ったプログラムを持ってきていただきましたが、演奏の前に丁寧にお話をしてくれるので、子どもたちはすんなりと作品の世界に入って行っているよう。
1900年代前半にウィーンで活躍したウェーベルンという作曲家の作品は、みんな目を閉じて聴いてみました。
どんなに静かなところでも何かの音がしていて、常に何かが聞こえているはず。普段の生活の中では無意識に音を聴き流していることが多いけれど、何が聞こえていてどんな音がなっているのか、時々「聴く」ことを意識してみてほしい。と郷古さんからのメッセージです。
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二人への質問。子どもたちからは「演奏するときは何を考えていますか?」「辞めたいと思ったことは?」「好きな曲は?好きな作曲家は?」「演奏のために体を鍛えているのですか?」などたくさんの質問が出ていました。
演奏プログラムの最後は、郷古さんが2008年、めぐろパーシモンホールでのリサイタルでも演奏された、プロコフィエフのヴァイオリンソナタ第1番から2楽章。戦時中のソヴィエトで抑圧された状況下で作曲され、恐怖心や怒りの感情が感じられる曲との話のとおり、とても激しい曲です。郷古さんと津田さんの渾身の演奏のパワーを間近で受ける子どもたち。会場の中が緊張感で満たされていました。
しめくくりは、子どもたちの合唱と一緒に「believe」を演奏。
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この日は台風の影響で、会場のエアコンすら力負けしてしまうほどの高温多湿。そんな中、子どもたちに真摯に演奏を届けてくださった郷古さん、津田さん、ありがとうございました。
 
担当:小比類巻