柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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2020年10月27日(火)

【アウトリーチプログラム】目黒区立不動小学校

目黒区立 不動小学校 5年生112名
日時:2020年10月22日(木) 13:25~14:25
出演:原田照久、東野匡訓(トランペット)、豊田実加(ホルン)、小篠和弥(トロンボーン)、山崎勇太(チューバ)

【プログラム】
ジョン・ウィリアムズ:スター・ウォーズのテーマ
久石譲:となりのトトロメドレー~さんぽ~
ルロイ・アンダーソン:トランペット吹きの休日
クロード・ミシェル・シェーンベルク:「レ・ミゼラブル」より 夢やぶれて
ヘンリー・フィルモア:ラッサストロンボーン
ファッツ・ウォーラー:浮気はやめた
高野辰之(詩)/岡野貞一(曲):もみじ
ポール・デスモンド(編曲:中川義弘):テイク・ファイブ
土岐善麿(詩)/渡辺浦人(曲)(編曲:山崎勇太):目黒区立不動小学校 校歌
山崎勇太:かえるのうた変奏曲
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主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
後援:目黒区教育委員会

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年度のアウトリーチプログラムの開催が危ぶまれていましたが、無事にアウトリーチプログラムを開催することができました。入念な準備をしてくださった先生方、さまざまな制約のもとでの演奏をご快諾いただいた出演者のみなさまに、まずはお礼を申し上げます。

演奏者の息遣いが感じられる近い場所で演奏を聴いていただきたい、という考えのもと、これまでは音楽室等で開催してきましたが、今年度は適切な距離を取りやすくするため体育館での開催となりました。子どもたちにも一定の距離をとって座ってもらってのスタートです。

 

まず1曲目は「スターウォーズのテーマ」
20世紀スタジオ(旧20世紀フォックス映画)の華やかなファンファーレから始まり、聴き馴染みのあるスターウォーズのメインテーマが演奏されました。まるで映画が始まるかのようなワクワク感と、目の前で楽器が演奏されている臨場感に、子ども達も各楽器にくぎ付けです。

 

続いて2曲目は「となりのトトロ~さんぽ~」
1曲目同様、聞き馴染みのあるメロディが始まるかと思いきや、アレンジが効いたおしゃれなメロディで聴いていただきました。

ここからは、チューバの山崎さん司会の元、各楽器の特徴を説明しながら、それぞれがメインとなる曲が演奏されます。

 

トランペットの原田さん、東野さんが前に立ち、子ども達に楽器を見せます。山崎さんからの「トランペットのベルは演奏するときどちらを向いていますか?」の質問に「前!」と元気に返事がありました。音が真っ直ぐに飛ぶことや、3本の指と唇を使って演奏される等、トランペットの特徴を知り興味津々です。
そんな中演奏された3曲目の「トランペット吹きの休日」。”休日”とは思えない忙しく楽しい曲に、子ども達も演奏者から目が離せません。

 

次の楽器紹介はホルンです。「ホルンのベルは演奏するときにどちらを向いていますか?」の質問に「横!」「後ろ!」など声が上がります。「ホルンのベルは後ろを向いています。右手をベルの中に入れて演奏しており、右手で音色を変えることもあります。これを”ゲシュトップ”と言います」。専門用語を交えての説明に思わず「へ~」と関心の声が漏れていました。
そして演奏された4曲目は「『レ・ミゼラブル』より夢やぶれて」。物悲しいメロディーと優しいホルンの音色に、先ほどのトランペットとの特徴を比べながら演奏に耳を傾けていました。

次の楽器紹介はトロンボーンです。「トロンボーンはボタンではなく”スライド”によって音程を変えています」ほかの金管楽器と比べ、前後に伸び縮みする管の動きが特徴的です。
5曲目に演奏された「ラッサストロンボーン」では、スライドする度に他の楽器では出せない不思議な音程にクスクスと笑い声が聞こえます。また、スライドの動きがよく見えるように、小篠さんが前を向いたり横を向いたりしながら演奏してくれました。

 

続いて一際大きくて目を引くチューバの楽器説明です。「ベルの向きはどちらを向いていますか?」の質問に子ども達は元気に「上!」。そして「ベルが上を向いているので、天井に当たった音が跳ね返り、下にいる皆さんに届いています」という説明に思わず上を見上げる子どもが数人いました。
そんな中演奏された6曲目の「浮気はやめた」では、題名とは打って変わり、低くやわらかい音色とメロディが体育館に心地よく響いていました。

 

次に登場したのは”アルトホルン”という楽器です。軍楽隊や英国式ブラスバンドで良く使用されている楽器で、一見トランペットにも似ています。7曲目に演奏された「もみじ」に合わせ、今までのどの楽器とも違う音色が響きます。

8曲目は再び金管五重奏の演奏です。山崎さんから「1・2・3、1・2」と、5拍子の指揮の方法を教わった子ども達の指揮に合わせ『テイク・ファイブ』が演奏されました。

 

続いて9曲目は、不動小学校の校歌です。いつもはピアノ伴奏で歌う校歌ですが、チューバの山崎さんによって編曲された金管五重奏スペシャルバージョンです。このような時期のため、残念ながら歌うことはせず、子ども達には心の中で歌ってもらいました。

プログラム最後の「かえるのうた変奏曲」では子ども達が知っているメロディーが次々に変化していき、まるで大冒険しているかのように壮大な変奏曲として演奏されました。

 

子ども達の大きな拍手に答えアンコールには、今話題のTVアニメ「鬼滅の刃」の主題歌「紅蓮華」が演奏され、子ども達のどよめきと興奮が冷めないまま、盛況のうちにアウトリーチプログラムを終了することができました。

事業課 土屋

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