柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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2024年2月8日(木)

【アウトリーチプログラム】目黒区立大岡山小学校

目黒区立大岡山小学校 6年生 123名
日時:2024年2月8日(木) 14:10~15:00
出演:城戸かれん(ヴァイオリン)、北川千紗(ヴァイオリン)、田原綾子(ヴィオラ)、加藤文枝(チェロ)

【プログラム】
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク より 第1楽章
ハイドン:弦楽四重奏曲 第77番「皇帝」より 第2楽章
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第12番「アメリカ」より 第4楽章
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 第8番より 第2楽章
ラヴェル:弦楽四重奏曲より 第1楽章
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第3番より 第1楽章

アンコール 大岡山小学校校歌

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主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯学習振興会
協力:一般社団法人 Music Dialogue
後援:目黒区教育委員会
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今回は目黒区立大岡山小学校へ弦楽四重奏のアウトリーチへ伺いました。
音楽の三大要素といえば、メロディ・ハーモニー・リズムですが、
それぞれの要素がどう音楽をかたどっているかに注目しつつ、弦楽四重奏の演奏を聴いていきます。

まず、耳にする機会も多いモーツァルト作曲「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の演奏を聴きます。
子どもたちも有名なメロディに「知ってる!」と顔を輝かせていました。
続いて、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の曲の一部を長調から短調へ移して演奏してもらいます。
メロディの響きが変化するだけで印象が大きく変わることに、子どもたちも驚いている様子でした!

次に、ハイドン作曲 弦楽四重奏曲 第77番「皇帝」の演奏を例に、
弦楽四重奏の楽器がどんな役割をしているかについて、ステーキのお皿に例えてお話です!
メインデッシュのステーキ・彩りの野菜・お皿が組み合わさってひとつの料理になるように、
弦楽四重奏もメロディを支える色んな音が響きあってできているというお話でした。

リズムについては、ドヴォルザーク作曲 弦楽四重奏曲 第12番「アメリカ」の演奏を聴いていきます。
ドヴォルザークは大の鉄道好きだったそうですが、当時最先端の技術だった蒸気機関車のリズムが曲のなかから聴こえてくるようです。

ハーモニーについては、性格の異なる2つの作品を抜粋して聴き比べました。
ショスタコーヴィッチ作曲 弦楽四重奏曲 第8番は、重く力強い音の響きです。
ラヴェル作曲 弦楽四重奏曲では、澄んだ音色が繊細に重なり合います。
2つの曲を聴いて、思い思いに抱いたイメージを生徒のみなさんが発表してくれました!

最後に演奏された曲はメンデルスゾーン作曲 弦楽四重奏曲 第3番でした。
演奏に入る前に、チェロの加藤文枝さんから
「音楽のひとつひとつの要素を感じながら、自分の中に自由にストーリーを思い描いて聴いてみて」
とのお話がありました。
その言葉を受けてか、途切れることない集中力で真剣に聴き入っていた生徒のみなさんの姿が印象的でした。

アンコールには、大岡山小学校校歌を大岡山小学校の先生とのピアノ五重奏で演奏し、アウトリーチは終了しました。
弦楽四重奏のさまざまな作品の演奏を通して、音楽の世界を感じ、体験してもらう時間となりました。

事業課 梅田

みなさんの感想(抜粋)

・4つの楽器が重なって、とてもきれいな音色で、聞いている時に、すごく楽しかったです。
・城戸さん達の豊かなハーモニーときれいなメロディーに度肝を抜かされ自由でのびのびとした物語を想像させていただきました。
・メロディーだけをひけばいいとは限らず、全ての音が組み合わさって、一つの曲ができていることを知ることができました。
・今回の演奏で知らない曲もたくさんあったけれど、私はクラシック音楽が好きなので、うれしかったです。
・プログラムの中でみんなが知っている曲で実験をしたり、色や時間を思いうかべたりする時間があってとてもたのしかったです。

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