柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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2024年2月22日(木)

【アウトリーチプログラム】目黒区立碑小学校

目黒区立碑小学校 6年生110名
日時:2024年2月22日(木)13:25~14:25
出演:小山豊(津軽三味線小山流三代目)、小湊昭尚(尺八)、大多和正樹(和太鼓)

【プログラム】
小山豊:karma
三味線・尺八・和太鼓独奏
民謡メドレー~東京音頭、花笠音頭、ソーラン節
Ayase:ツバメ
目黒区立碑小学校
こきりこ節

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主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
後援:目黒区教育委員会
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今年度最後の邦楽のアウトリーチプログラムは碑小学校。卒業を間近に控えた6年生の皆さんが参加してくれました。

出演はお馴染み、小山豊さん(津軽三味線小山流三代目)、小湊昭尚さん(尺八)、大多和正樹さん(和太鼓)の3名です。
みなさんのアウトリーチでは、オリジナル曲やJ-POP・校歌の邦楽アレンジ、民謡メドレーなど様々なジャンルの作品の演奏に楽器や歴史に関するお話を交えながら、プログラムを展開しています。

「邦楽を普段から聴く人―?」という小山さんからの問いかけに、110名のうち数名の子どもたちの手があがる中、自分たちの知っているゲームやアニメのテーマの演奏を手掛けているというお話に、会場全体は大盛り上がり。
実は、普段気がつかないうちに日本の伝統文化に、そして出演者のみなさんの音に触れていたのです。

三味線、尺八、和太鼓それぞれの楽器や音色の特徴、歴史のお話と独奏のあと、民謡メドレーでは東京音頭やソーラン節などが演奏され、こちらも野球チームの応援や運動会で踊った経験など、「民謡は聴いたことないな…」という子どもたちにとっても身近な音楽でした。

そのほかにも、NHKの番組テーマソング「ツバメ」や校歌、富山県の民謡「こきりこ節」など、様々なジャンルの演奏を聴き、邦楽の魅力にどっぷりと浸かる60分間を過ごしました。

演奏後の質問コーナーでは、楽器の名前や材質についての質問が多く飛び交い、子どもたちが出演者のお話を自分たちの中で一生懸命消化しようとする姿が印象的でした。

最後、三味線の小山さんからこんなメッセージがありました。

「このプログラムが日本文化に触れる入口となる機会になれば嬉しいです。これから中学、高校と長い人生が続いていく中で、海外に行くこともあるでしょう。その時、音楽でも食でもなにか一つでも日本文化を持ってコミュニケーションを取ってください。それは大きな武器となります。」

子どもたちの感想

・これまで音楽の授業では民謡を聴いたことがあったけれど、生で聴くのは初めてですごく迫力がありました。

・YOASOBIの「ツバメ」を知っていたので、演奏をしている際に手拍子で参加し、とても心が動かされました。さらに和楽器は生活とつながっていると思いました。

・私は音楽が好きで毎日聞いていますが、今回の演奏でもっと好きになりました。和楽器の演奏は音に深みを感じ、一つ一つの音に聴き入ってしまいました。すごく楽しかったです。

「邦楽って全然聴いたことないな…」、「民謡ってわかりにくそうだな…」そんな思いを吹き飛ばす、力強くも繊細な演奏とクイズやわかりやすい解説が、子どもたちの思いや考えに変化をもたらしていたことを、子どもたちの感想から知ることができました。この変化は伝統文化を継承、そしてこれからも発展させていく原動力の一つになると思います。その原動力が、ここ目黒から生まれ育つことを願い、めぐろパーシモンホールはアウトリーチプログラムを続けていきます。

事業課 吹田

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