柿の木日記・
アウトリーチプログラム
職員がホールでの日々のできごとや、
アウトリーチプログラムなどについての
情報を発信しています。
2025年1月30日(木)
【アウトリーチプログラム】目黒区立東山小学校
目黒区立東山小学校 6年生 120名
日時:2025年1月30日(木)11:30~12:30
出演:小山豊(津軽三味線小山流三代目)、小湊昭尚(尺八)、大多和正樹(和太鼓)
【プログラム】
Karma
三味線独奏
尺八独奏
和太鼓独奏
民謡メドレー
Mrs. GREEN APPLE:青と夏
目黒区立東山小学校校歌
こきりこ節
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主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
後援:目黒区教育委員会
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東山小学校で行った邦楽アウトリーチの様子をお届けします。
間近で聴く尺八、津軽三味線、和太鼓がいったいどんな響きなのか、ワクワクします!
邦楽アウトリーチは津軽三味線奏者の小山豊さん、尺八奏者の小湊昭尚さん、和太鼓奏者の大多和正樹さんにご出演いただいています。
まず、お一人ずつ、楽器の説明と独奏を披露していただきます。
近くで見る津軽三味線に、生徒のみなさんも興味津々です。
楽器の説明では、日本の風土のなかでどうやって楽器が生まれ、現代に受け継がれているのかを説明していただきました。
津軽三味線が寒さの厳しい北国の芸能を通して発展したことや
尺八、和太鼓が真竹やケヤキといった日本の里山にある植物からつくられていることを知ると、楽器の音色の印象も違って聴こえます。
つづいて、民謡メドレーでは東山小学校のみなさんにも手拍子で参加してもらいました。
どこかで聞いたことがあるメロディに合わせて、手拍子もだんだんと勢いが増していきます。
音楽の調子に合わせて、演奏する側と聴いている側が一体になる、そんな様子が伝わりました。
演奏の合間の質問コーナーでは、生徒のみなさんだけでなく、先生からもすてきな質問が出てきました!
「和楽器ならではの魅力とは?」「三味線を弾くときに左手につけているものは何?」「どうしてシンバルに穴が開いているの?」
どの質問もよく観察していないと気付かない内容で、近くで演奏を聴くことで、生徒のみなさんにも発見があったようです。
邦楽器の演奏者として、伝統をつないでいくお三方に、
「伝統を守りつつ、新しいことをやる時の向き合い方」について、東山小学校の先生から質問がありました。
「古典を生涯をかけて勉強しつつ、柔軟に活動しています。これから先に、楽器をやるひとにとって、何かになってほしいという思いです」
穏やかながら真摯な表情で質問に答えてくださった小山さん。
邦楽アウトリーチで生演奏にふれることを通して、伝統が生き続けていることを感じてもらえると嬉しいです。
事業課 梅田