柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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2025年9月9日(火)

【アウトリーチプログラム】目黒区立中目黒小学校

目黒区立中目黒小学校 6年117名 ※2回に分けて実施
日時:2025年9月9日(火)①11:50~12:30 ②13:35~14:15
出演:ぱんだウインドオーケストラ打楽器メンバー 樋口さゆりさん、日比彩湖さん、吉田開さん

【プログラム】
アラム・ハチャトゥリアン:剣の舞
スコット・ジョプリン:メープル・リーフ・ラグ
エマニュエル・セジョルネ:ハムシン
中田喜直:夏の思い出
アラン・メンケン:アンダー・ザ・シー
チック・コリア:アルマンドのルンバ

〈アンコール〉
中目黒小学校校歌

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主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
後援:目黒区教育委員会
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中目黒小の6年生を対象に打楽器のアウトリーチプログラムを実施してきました。

6年生は117人もいらっしゃるとのことで2グループに分かれて体験していただきます。
会場が教室というのもあり、楽器がさらに大きく見えるようです。
奏者の方が入場する前から子どもたちは目の前の大きな打楽器に興味津々。口々に「大きいー」「なんていう楽器?」といった声が聞こえます。

子どもたちの拍手の中、ぱんだウインドオーケストラの皆さんが入場し、一曲目の《剣の舞》を披露。開幕から馴染みのあるリズムに子どもたちは少しずつ引き込まれていきます。

目の前の楽器を知っているか子どもたちに聞いてみると、小さく「マリンバ」との声が。右側のマリンバは学校の備品をお借りしているので、子どもたちも前々からマリンバに触れる機会があり、演奏したことがある子も何人かいるようでした。それでもほとんどの子はマリンバを知らず「マリンバって何?」という声もありました。

マリンバとは、木の板(音盤)をマレットと呼ばれるバチで叩き、その音が下にある空洞のパイプを通ることで響きが大きくなる楽器です。

左側にある大きい方のマリンバは奏者の日比さんが自家用車で運んできたご自身の物で、それを話すと声をそろえて驚愕していました。5オクターブもあるほぼ最大サイズのマリンバを実際に少しだけ分解して見せると、食い入るように眺めています。

この5オクターブのマリンバを使った三曲目の《ハムシン》では、奏者の位置がくるくると変化していきます。時にはパイプを叩いたり、音盤の縁にマレットの柄をあてたり、マリンバに置いているフラメンコカスタネットを叩いたり…子どもたちは何が起きるのかワクワクしながら身を乗り出して聴いています。

マリンバの大きな特徴として、暖かい木の音色があげられます。トレモロ奏法と呼ばれる弾き方では、同じ音を何度も素早く反復して音を長く響かせることで、その特徴が顕著にあらわれます。今回は《夏の思い出》で実際にトレモロ奏法を聴かせていただきました。

子どもたちはマリンバの優しい音色を聴いて自然と姿勢を崩してリラックスし始めていました。今回演奏していただいた《夏の思い出》は樋口さんのアレンジということで、今回限りの特別演奏だと教えていただきました。

ここで子どもたちも演奏に参加。ボディパーカッションで《アンダー・ザ・シー》を盛り上げていきます。
子どもたちの早すぎる習得に吉田さんもびっくり。それでもたくさん困惑して、友達と相談する子や反復練習する子、吉田さんを凝視する子と様々いる中でいよいよ本番になります。

ところでこの五つの振り、実はぱんだウインドオーケストラの皆さんが中目黒小学校に到着してから考えたもので、どうしたら子供たちが楽しく参加できるかを話し合いながら完成させていました。
子どもたちはそんな振付を、吉田さんの解説の下その場で学んでいきます。

練習ではうまくいっても、伴奏があるとやはり難しいよう。みんな苦戦しながらも楽しそうで、笑顔があふれているのが印象的でした。

アンコールでは中目黒小学校の校歌をマリンバ伴奏に合わせて歌いました。奏者の皆さんが退場していくときには自然と拍手が起こる程楽しんでいただけたようです。

このアウトリーチが、音楽や打楽器に興味を持つ足掛けになったら幸いです。

インターン 山﨑

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