柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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情報を発信しています。

2022年10月12日(水)

めぐろパーシモンホール開館20周年記念イベント~音楽のタネ、めぶくとき~「バックステージツアー」◎大ホール出発回

広報ボランティアレポート
めぐろパーシモンホールでは、ホールの活動をより多くの方々に知ってもらうための広報にご協力いただく「広報ボランティア」制度を導入しています。
今回、9/3~4に開催された「めぐろパーシモンホール開館20周年記念イベント~音楽のタネ、めぶくとき~」についてのレポートを広報ボランティアの方々に書いていただきました!

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日時:2022年9月4日(日)17:00~18:00
会場:めぐろパーシモンホール
定員:15名

主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
助成:芸術文化振興基金助成事業
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
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9月4日(日)に「めぐろパーシモンホール バックステージツアー(大ホール出発回)」に同行させて頂きました。
9月3日(土)と4日(日)の二日間にわたって開催された「めぐろパーシモンホール開館20周年記念イベント~音楽のタネ、めぶくとき」の最後のプログラムです。
参加者は、子どもとお母さんのグループを中心とした総勢14名でした。

直前まで大ホールで開催されていた「原田慶太楼×ぱんだウインドオーケストラ」公演後の賑わいも一段落した17時ちょうどに参加者の方々が大ホールのホワイエに集合しました。

ツアーガイドの方の見学ルートと注意事項の説明のあと、参加者全員がバックステージツアーには珍しいヘルメットを装着して、ツアーはスタートしました。

1階客席通路左側の狭い階段を、「関係者以外、立入禁止」の札をくぐって昇ります。心配そうにお母さんを見上げる子供に「今日は特別だからいいのよ!」とお母さんが言うと、嬉しそうに階段を昇って行きました。
1階から4階くらいまでの階段を登ると、金属の鉄骨が張り巡らされた屋根裏のような狭い空間が現れ、腰をかがめながら前へ進みます。ヘルメットはこの為に必要だったようです。

ピンスポットルーム

中腰でしばらく進むと「ピンスポットルーム」に着きました。
ピンスポットは舞台の120メートル斜め上方から舞台上の出演者をピンポイントで照らす照明で、1.5メートルほどのへアドライアーのような機材で操作は手動です。
スタッフの方から「実際に照らしてみましょう」と言われ、子供たちがゲーム感覚で公演後の後片づけをしていた舞台スタッフの動きに合わせて照明を動かしました。
舞台スタッフも見学者に気がつき、舞台を横切ったり、動き回ったりしてくれましたが、大きな機材なので子供には光を命中させるのは難しそうでした。
ピンスポットスタッフによると、出演者の動きは事前に練習動画やリハーサルを見て覚えるとのことです。

大ホール荷捌き場・ピアノ庫

階段を地下一階まで降りて、舞台右袖の荷捌き場へ向かいます。
ここは 公演用の機材を積んだトラックが1階から地下1階まで11トン車用エレベーターで降りてきて、舞台と水平の位置で荷下ろしができるようになっています。
このため下ろした機材を横移動でスムーズに舞台へ運べるように工夫されています。
台風などの影響も受けないようになっているこのシステムを使用しているのは、都内ではパーシモンホールだけだそうです。
奥にあるピアノ庫は、常に温度・湿度管理がなされており、移動の際はピアノを直接引っ張らずに、約400kgのピアノを一旦専用の台座に載せてから移動させるそうです。

舞台上

舞台上の反響版は舞台面に直接設置せず、上から吊り下げて移動する方式で、20年前にパーシモンホールが日本で初めて採用したとのことです。
舞台上のシャンデリアには透明なアクリル製の反響版が施してあり舞台袖の操作盤で上下動が可能。
テレビ収録などがある場合には画面に入るように下げるそうです。
また、住所の「八雲」に合わせて8基としたとのことでした。

舞台下保管倉庫

さらに階段で舞台の真下に降りると、様々な催し物に使用する大小の道具の保管倉庫があります。
講演会に使用する演台や、その後ろに掲げる日章旗、その他の舞台映えするいろいろな道具が保管されています。

これらの道具を舞台上に運ぶために積載重量3トンの荷物用エレベーターが奥に設置されています。
このエレベーターに参加者全員が乗って再び舞台上へ向かいました。

客席

舞台から降りて全員で中央の客席へ座って天井を見上げると、天井の証明は全面LEDが使用されています。
照明寿命を考慮して全部で273個を使用していますが、20年前は今ほどLEDが普及していなかったので、当時としては画期的な使用法だったそうです。

また、天井板は音響効果を考慮した「三浦折り」※の天井となっています。

客席の吸排気は、客席上部から新しい空気を取り入れ、各客席の下にある排気口から排気する方式となっています。
子供たちは席の下を覗き込んで排気口を確認していましたが、大人には難しそうでした。

照明室・音響室

1階客席の一番上にある照明室・音響室に移動しました。

どちらも舞台上や客席上だけではなく、ロビー、ホワイエ、楽屋の照明・音響をコントロールします。
照明は数えきれないほど、音響はメインスピーカだけで20台もあるので、いずれも操作盤はボタンやスライドスイッチで盤面上は埋め尽くされています。
それらを舞台上と操作専用画面を注視しながら演目に合わせて操作するというのは相当な技術が必要です。

ここでも子供たちがスタッフの方から「操作してみましょう」と言われたのですが、どこから手を付けていいのかわからず、戸惑っていました。

小ホール

この後、ホワイエに戻り、「平土間式」の小ホールを見学してバックステージツアーを終了しました。

ツアーを終えて

ホワイエで解散した後、参加者に感想を聞いてみたところ、子供たちは「いろんな場所で、いろんな機械をさわらせてもらえて楽しかった」という感想が大半を占めました。
その中で「今までいろんなホールのバックステージツアーに参加したけれど、これほどいろいろな場所を見学させてくれたのは初めてで、とても面白かった」という方がいらっしゃいましたが、私も同じように感じた次第です。

また、20年前にパーシモンホールを含めた「めぐろ区民キャンパス」を建設するにあたっては、当時の目黒区長をはじめとする関係者の方々が出来る限り区民の方々の意見を取り入れようとした努力の跡が、ホールの至るところに見られて、改めてその尽力に感服しました。

※「三浦折り」:東京大学宇宙航空研究所(当時)の三浦名誉教授が考案し、人工衛星の展開式太陽電池パネルに採用された折り畳み方。

文:広報ボランティア 西ヶ谷
写真:広報ボランティア 柳沢

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