柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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2014年12月9日(火)

【アウトリーチプログラム】目黒区立東根小学校

目黒区立東根小学校 5年生92人(64人と32人に分けて実施)
日時:  2014年12月9日(火) ①13:40~14:20/②14:35~15:15
出演: 小菅優(ピアノ)、居福健太郎(ピアノ)

主催: (公財)目黒区芸術文化振興財団
共催: NPO法人 子どもに音楽を

【プログラム】

モーツァルト: トルコ行進曲
ショパン: 英雄ポロネーズ
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第26番 変ホ長調「告別」より 第2楽章「不在」、第3楽章「再会」
グリーグ: 春に寄す
グリーグ: 「ペール・ギュント」より「山の魔王の宮殿にて」
ブラームス: ハンガリー舞曲第5番

***

めぐろパーシモンホールのアウトリーチ・プログラム初のピアニスト2人のコンサート。

東根小学校にお越しいただいたのは、ドイツを拠点に活躍されている小菅優さん、居福健太郎さんのお二人です。

今回、世界の名だたるピアニストたちの調律をしてきた調律師の瀬川さんが、2日間にわたって音楽室のピアノを調整、調律してくださいました。

コンサートは小菅さんのトルコ行進曲の演奏からはじまります。近くで見ると指の速さ、曲に集中している様子がよくわかります。

印象に残ったという声が多かったのは、ベートーヴェンの「告別」。
居福さんと小菅さんが、それぞれの曲がどのような場面や状況を表現しているのかを話してくれるので、「不在」の悲しい様子や「再会」の喜びの感情がよくわかったそうです。

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 楽しく子どもたちとやりとりをする居福さん。

ショパンの英雄ポロネーズの演奏では大迫力で子どもたちをぐいぐい引き込んでいくのが分かります。
ポーランドの独特のリズムを最初に教えてもらって、曲のどこに入っているか聴きとれるかにチャレンジしましたが、なかなか難しかったようです。

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グリーグの作品、ペール・ギュントから「山の魔王の宮殿にて」は連弾で。

さらにこんなに近くで聴かせてもらいました。

ペールという男が旅に出て山のトロルの王の宮殿に迷い込み、その娘と結婚させられそうになり、逃げ出して・・・という内容の作品です。

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 二人が息を合わせながら、ペールがいちもくさんに逃げていくように、どんどんスピードや勢いをつけて進んで行く演奏。

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世界で活躍するピアニストの技術や表現力を、まさに肌で感じることができたプログラムでした。

担当: 小比類巻