柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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2019年12月11日(水)

【アウトリーチプログラム】目黒区立大鳥中学校

目黒区立大鳥中学校 2年生 145名
日時:2019年11月28日(木)1回目:13:30~14:20  2回目:14:30~15:20
出演:高橋竹童(津軽三味線・胡弓・琉球三線・尺八)

【プログラム】
津軽じょんから節(津軽三味線)
津軽あいや節(津軽三味線)
琉球哀歌(琉球三線)
江差追分(尺八)
おわら風の盆(胡弓)
即興曲(津軽三味線)

主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
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今回大鳥中学校の2年生が聴くのは、高橋竹童さんによる津軽三味線の演奏です。
和服を着て登場した竹童さんを見て生徒の皆さんも興味津々の中、拍手でお迎えです。
席に着き、拍手が鳴りやんだ瞬間、三味線の力強い音が鳴りました。皆さん真剣に竹童さんの演奏を聴いています。

一曲目は「津軽じょんから節」です。
曲の最初に音を鳴らしながら、弦を調節し、曲のリズムを作っていくそうです。
大鳥中学校の生徒さんも授業で三味線を習っているそうですが、プロの演奏を聴きその力強さに驚いていました。

津軽じょんから節津軽じょんから節

一曲目が終わり、三味線についての紹介がありました。
左の青い三味線が普段生徒さんが授業で扱っている細棹三味線です。津軽三味線(太棹三味線)との弦の太さや、重さなどの違いを説明してくださいました。
津軽三味線は演奏の仕方も違い、「はじき」という奏法が沢山用いられています。その結果力強い響きのある演奏になるそうです。

楽器の説明楽器の説明

三味線だけではなく、琉球三線、尺八、胡弓も演奏してくださいました。
三味線以外の楽器は各地に演奏会に行った際、その土地の楽器を紹介してもらったことがきっかけになったそうです。
楽器一つ一つを分かりやすく丁寧にご説明してくださり、楽器の由来や演奏する方法などについて生徒の皆さんも聴き入っていました。

尺八尺八

胡弓胡弓

最後の演奏は竹童さんによる、即興演奏です。
その場限りの曲なので更に真剣に聴き入っています。
音の強弱や演奏の速度も様々でした。「はじき」の演奏だけではなく、演奏に使用する「バチ」の細い部分で演奏したりなどオリジナリティも加わった素晴らしい演奏でした。

演奏が終わった後は質問コーナーです。
授業で習っているということもあり、生徒の皆さんから沢山の質問が出ました。
「どうしたら上手くなりますか?」という質問に対して
「通しで一曲分演奏するのではなく、パート練習をすると良い。」と仰っていました。
更に、早く弦をはじくために指の速さを鍛える方法も教えてくださり、皆さんとその場で練習しました。

滅多に聴くことのできない様々な和楽器の演奏を聴くことができて、とても貴重な体験をすることができました。

即興曲即興曲

インターン 山田

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