柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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2024年1月18日(木)

【アウトリーチプログラム】目黒区立東山小学校

目黒区立東山小学校 6年生175人
日時:2024年1月18日(木) 11:05~12:10/2024年1月19日(金)11:05~12:10、13:15~14:20
出演:湯浅桃子(ソプラノ)、小林大祐(バリトン)、谷合千文(ピアノ)

【プログラム】
成田為三:浜辺の歌
瀧廉太郎:荒城の月
山田耕筰:ペチカ
伊藤康英:そこにあなたがいてくださることは
ジョルダーニ:カロ・ミオ・ベン
ナポリ民謡:オー・ソレ・ミオ
W.A.モーツァルト:すみれ
ショパン:子犬のワルツ
プッチーニ:歌劇《ジャンニ・スキッキ》より 私のお父さん
ビゼー:歌劇《カルメン》より 闘牛士の歌
W.A.モーツァルト:歌劇《魔笛》より パパパの二重唱
♪一緒に合唱 東山小学校校歌/君が代
加藤昌則:もしも歌がなかったら

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主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
企画・協力:NPO法人日本声楽家協会
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1/18(木)に目黒区立東山小学校で、声楽とピアノによるアウトリーチプログラムを実施しました。

東山小学校は「NHK全国学校音楽コンクール」で金賞に輝いた実績もあることから、
合唱を通じて音楽に興味を持っている生徒さんも多かったのではないかと思います。

イタリアやドイツなどの歴史ある歌曲を取り入れて、
世界中の音楽を満喫できるプログラムでお届けしました。

出演者のみなさんは、子どもたちが曲の雰囲気に入り込めるように、
歌唱の前には曲が出来あがった背景や歴史を丁寧に説明してくださいました。
表情豊かに曲のイメージを伝える出演者の方々を見て、音楽に対する熱意が感じられました。

例えば、モーツァルト「すみれ」を歌う前には「すみれが綺麗に咲き誇っているところから、踏みつぶされてしまう瞬間までを想像しながら聴いてみてください」というご説明がありました。
子どもたちは湯浅さんの声の強弱や表情をじっくりと見て、どんな情景が広がっているのだろうと考えながら真剣な眼差しで曲に入り込んでいるようでした。

ピアノの独奏「子犬のワルツ」では、小谷さんから「ぴょんぴょん駆け回る子犬の動きを想像してください」とお話があり、軽快なリズムに合わせて楽しそうな子どもたちが見られました。
とても有名な曲だからこそ「こんなに上手な生演奏は初めて聴いた!」と驚いている子もいて、谷合さんの素晴らしい演奏に釘付けのようでした。

分かりやすい曲説明があったおかげで、子どもたち一人ひとりが想像を膨らませて音楽と向き合っているような雰囲気がありました。

綺麗だなと感じるだけではく、情景を思い浮かべながら音楽にゆっくり浸ることができる時間はすごく贅沢で有意義なものだと感じました。

特に「闘牛士の歌」では会場が盛り上がりました。
小林さんから「闘牛士は強くて憧れの存在。登場したら拍手や歓声で僕を迎えてくださいね」と呼びかけがあり、子どもたちの表情が一気に明るくなり、笑顔溢れる時間でした。目を輝かせて小林さんを見つめる子どもたちは、その力強い歌声に興味深々のようで、すごく可愛らしかったです。

そして、プログラムの終盤ではみんなで一緒に校歌を歌いました。
出演者からのアドバイスを受けてもう一度歌ってみると、より一層綺麗な歌声が響き渡って、嬉しそうな子どもたちの笑顔が見られました。限られた時間ではありましたが、子どもたちの吸収力は本当に素晴らしいなと思いました。

温かい雰囲気の中で楽しいアウトリーチプログラムのひと時でした。これからも、音楽を通じて子どもたちの将来にポジティブな影響を与えられるように活動していきます。

事業課 上村

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