柿の木日記・
アウトリーチプログラム

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2024年1月19日(金)

【アウトリーチプログラム】目黒区立第十中学校

目黒区立 第十中学校 2年生 4クラス142名
日時:2024年1月19日(金) ①10:50~11:40 ②11:50~12:40
出演:白石光隆(ピアノ)、田中靖人(サクソフォン)

【プログラム】
J.S.バッハ:ソナタ 変ホ長調 BWV1031 より第1楽章
G.ビゼー:アルルの女 第2組曲 より 間奏曲
D.ミヨー:スカラムーシュ より第3楽章
デューク・エリントン:歌を忘れよう (ピアノソロ)
G.ガーシュイン(真島俊夫 編曲) : ガーシュイン・カクテル

アンコール:G.ガーシュイン(白石光隆 編曲):スラップ ザット バス

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主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
後援:目黒区教育委員会
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第十中学校のアウトリーチプログラムは、
この学校の卒業生でもあるピアニスト・白石光隆さんを中心に毎回プログラムを考えていますが、今回はなんと‥! サクソフォン奏者である田中靖人さんとの共演が5年ぶりに実現しました。

お二人の息の合ったプログラムを早速ご紹介します!

180年前にベルギーで誕生したサクソフォンは、
当時の軍楽隊で木管楽器と金管楽器の橋渡し的な役割として発明されました。

音域によって7種類もの楽器を使い分けているようで、
ソプラニーノ、ソプラノ、アルト、テナー、バリトン、バス、コントラバスがあります。
今日は、ソプラノとアルトの2種類の楽器を演奏いただきます。

1曲目はドイツの作曲家J.Sバッハ:ソナタ 変ホ長調 BWV1031より 第1番。
この楽曲は300年前に作られたフルートのためのソナタですが、今回はソプラノ サックスのバージョンでお楽しみいただきました。

2曲目はアルトサックスの管弦楽曲を。
カルメンで有名な作曲家 ビゼーの「アルルの女 第2組曲より間奏曲」
サクソフォンとピアノの煌びやかな音色が心地よく会場に広がります。

3曲目はブラジルの音楽を取り入れたミヨー作曲の「スカラムーシュ より第3楽章 ブラジルの女」です。
ピアノが奏でるサンバのリズムに、生徒たちも自然と音楽に身をゆだねていました。

次はピアニスト白石光隆さんによるプチ講座。
今回は、世界の音楽を聴くための肉体改造のお話です。

日本と欧米では、音楽の感じ方が少し異なるそうで、そのわかりやすい例がマーチの歩き方です。
日本人は拍の頭で足が地面に着くことを意識して歩きますが、欧米ではその逆で、拍の頭で足が上がることを意識して歩いているそうです!みんなで実践してみましたが、欧米のほうが少しリズミカルになるのがわかります。

ちょっとした違いですが、音楽の感じ方の違いを少し意識してみるだけで、音楽が聴きやすくなるかもしれませんね。

プチ講座のあとはピアノのソロ曲を聴いていただきました。
アフリカ系アメリカ人であるデューク・エリントンの「歌を忘れよう」です。
彼の演奏の特徴とも言われている、響き(和音)の濁りを取り入れながら演奏していただきました。

最後の曲は出演者2人のために吹奏楽界で有名な真島俊夫氏がアレンジした「ガーシュイン・カクテル」をお届けしました。

クラシックからサンバ、ジャズなど音楽で世界を旅しているようなプログラム。
生徒の皆さんにとって、音楽に興味を持っていただけるきっかけとなれたなら嬉しいです。

事業課 井上

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