柿の木日記・
アウトリーチプログラム
職員がホールでの日々のできごとや、
アウトリーチプログラムなどについての
情報を発信しています。
2025年9月30日(火)
【アウトリーチプログラム】目黒区立緑ヶ丘小学校
目黒区立鷹番小学校 5、6年生 79名
日時:2025年9月25日(木)11:15~12:15(60分)
出演:湯浅桃子(ソプラノ)土崎譲(テノール)谷合千文(ピアノ)
【プログラム】
里の秋〈斎藤信夫/海沼實〉
荒城の月〈土井晩翠/瀧廉太郎〉
からたちの花〈北原白秋/山田耕筰〉
映画『アラジン』より
ア・ホール・ニュー・ワールド〈メンケン〉
きらきら星変奏曲〈W.A.モーツァルト〉
カロ・ミオ・ベン〈ジョルダーニ〉
献呈〈シューマン〉
喜歌劇《こうもり》より
侯爵様、貴方のようなお方は〈J.シュトラウスⅡ世〉
歌劇《カルメン》より 花の歌〈ビゼー〉
歌劇《椿姫》より乾杯の歌〈ヴェルディ〉
児童合唱《目黒区立緑ヶ丘小学校校歌》
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主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協賛:公益財団法人北野生涯教育振興会
後援:目黒区教育委員会
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目黒区立緑ヶ丘小学校で、5年生・6年生を対象とした声楽のアウトリーチプログラムを実施してきました。
音楽の先生からの「連合音楽会や卒業式に向けて、口の形や姿勢を意識して聞きましょう」とのお話の後、演奏者の皆様の入場です。
当日の様子を抜粋してお届けします。
まず初めは日本の歌から。
土崎さんから「戦時中、母と子が栗を食べながら父の帰りを待つ」という詞の意味をきいた生徒の皆さんは、眉間にしわを寄せたり、上を向いて考えたりするなど、様々な表情がうかがえました。そして湯浅さんからは「自然に詞が聞こえてくるなと感じて欲しい」というお言葉がありました。
生徒の皆さんも授業で聞いたことのある曲もあり、知っている曲では自然と音楽に身体が揺れている子もいました。
続いて映画音楽から。
映画『アラジン』よりア・ホール・ニュー・ワールドを聞いていただきました。
「この曲知っているかな?」の問いかけに、たくさんの手が挙がりました。
湯浅さんと土崎さんの伸びやかな歌声が、体育館いっぱいに広がり、まるで自分たちも絨毯に乗っているかのような気持ちになりました。
次はピアノの独奏で、きらきら星変奏曲を聞いていただきました。
変奏曲は、「まるで色々なお洋服にお着替えをしているようなイメージ」と谷合さんがおっしゃっていました。
「ピアノを習っている子、習っていた子はいますか?」
生徒の皆さんの中にも、ピアノを習ったことがある子もちらほら。
中には実際にこの変奏曲を演奏したことのある子もいました。
右手がきらきら→左手がきらきら→しゃっくりのようなリズムに変わる→虹がかかるような感じ→しくしく星→右手と左手が交差する
「曲全体がこんなふうに変化していくよ」と事前に解説をしていただきました。リズムが変化したり、腕が交差する様子には、生徒の皆さんも興味津々の様子でした。
最後は校歌をご指導いただきました。
最初からとても良く声が出ていましたが、「言葉のイメージをして歌ってみましょう」とアドバイスをいただくと、1つ1つの発音がよりはっきりと聞こえてきました。
最後に質問コーナーを!
・日本語以外の言語をどうやって勉強したんですか?
・出演者の皆さんにとって音楽とは何ですか?
など、様々な質問に対する答えの中で、私が印象に残ったものを紹介します。
「楽譜は宝の地図」
今回のアウトリーチプログラムで、詞の意味や、言葉のイメージを意識する大切さを教えていただきました。
今後楽譜を見た時に、生徒の皆さんが様々な宝物に出会えたら嬉しく思います。
事業課 香村